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北新地の裏窓 ここにも中国人

バブリー全盛の頃 北新地でもおもろい事 いろいろとありましたな

おもろい言うても 私にとっちゃ災難でっせ!

ここでひとつ 中国マッサージ店のお話してみます

おもろいような悲しいような…

その日も遅くまで飲んでて帰ろうと思うたら なんぼ考えても 

もう電車がないことがボーとした頭でわかってきた

タクシーがいっぱい止まってる堂島と反対側の新地の

入り口付近 ふらふらしながら屋台のたこ焼きを食っていた

「兄さん マッサージいらんか~」
「3000円、 3000円」

中国人らしき女性の呼び込み嬢

やばそうなんで無視してたら

またしつこく近寄ってくる

「兄さん、マッサージ 中国式マッサージいらんか」
「3000円 ぽっきり」

「マッサージはいらんわな」
と答えてしまったのが相手の思う壺や

「兄さん、電車ないで」
「マッサージしながら朝まで泊まれる」
「どうですか?」

ビジネスホテル泊まるより安くつくな~
だんだんと相手のペースに乗せられてきた

「3000円ぽっきり」「ほんと3000円」
とやけに3000円を連発しよる

くそ!罠にかかったわ~

私は言われるままに呼び込み嬢の後から
とあるビルに導かれていった

ベットが3台ほどある広い部屋で各ベッド毎にカーテンで
仕切られている

「兄さん 背広 シャツ脱いで ここ 寝てください」
「今からマッサージ するから」

とその呼び込み嬢がマッサージするらしい

きっと資格も経験もなさそうな感じですが…

ミニスカートから大根のような短くて太い脚を出して

手にオイルを塗りながらやってきた

一応 マッサージらしきことを始めたが

それもすぐに終わった

「兄さん お金もっと出したらいいところに移動するよ」
「気持ちいいよ どするね?」

「もうええわ、寝に来ただけやから ほんとええからな」

と言ったのもつかのま また

「いいとこあるよ 安いよ」としつこく言ってくるが

こっちは眠たくてしょうがない 適当に返事をして寝入ってしまった

夜中、朦朧として目覚めたとき そこは赤々と蛍光灯付きっぱなしの

カーテンで仕切られた場所 なぜか私の横にその女が立っている

こっちを見て すぅ~と離れていった

急に眠気が襲ってきて また眠りに落ちた 

今度 気がついたら朝になっていた

カーテンを開けて周りを見渡すと な なんと! どういうことや!

私が寝ているベッド以外は何もなく すっからかんのフロア

受付にも誰もおらずレジの機材もなく とにかくすっからかん

人影も 全くなく無人のフロアーがあるのみ

やられた! とっさに思った

心配になってカーテンレールにかけてある背広のポケットを探った

財布の中身もすっからかんやがな 1000円札1枚だけ申し訳程度に…

普段は持ち合わせてないのに たまたまその日に限って30000円入ってたんや

やられてしまった ほんまにやられたわ

朦朧とした中で横に立っていたあの呼び込み嬢 そういえば笑みを浮かべてたやん

抜かれたんや

翌日の夜 ダメもとでまた その店に寄ってみた

やっぱりもぬけの殻や

くれぐれも用心してな 中国式マッサージ店

妖怪の住処やで

笑!

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